ドラえもん

英語生活ECLA

2011年07月13日 02:21

スネオがいて出来杉君がいてしずかちゃんがいて
ジャイアンがいる

のび太がいて
ドラえもんが4次元ポケットから未来の道具を出して

そうしてあの名作の物語は進んでいく



現実の世界では

スネオのような金やモノや地位にしがみついた自信のない自慢ばかりの人間と
出来杉君という自分が勝手に劣等感を抱いてしまう人間と
しずかちゃんという心の救いがいる中で

ジャイアンのような口の悪い愛すべき乱暴者は社会から駆逐され
のび太という弱い僕がいて

インターネットというドラえもんにすがるように生き

まるで4次元ポケットからいろいろな道具を出してくれるように
家から一歩も出なくてもほしいものが家に届けられたり
海の向こうにいる人と しかも声も出さずに会話ができたり
何年も会っていない人が今何をしているのかが分かってしまったりしてる



個人的には

ジャイアンが駆逐されていくのはさみしい

のび太がのーんびり生きてしまっている世の中もどこか罪悪感を感じる



やっぱりドラえもんの最終回みたいに

どんなにジャイアンに殴られたって

ドラえもんの助けは借りないで

自分が強くならなくっちゃって

ジャイアンに負けたって言わせるまで立ち向かっていくのび太のような自分でありたい



僕があの話を読んで涙が出たのは

そんな感覚のはずだ


でもジャイアンはきっといなくなっていない
でも今では見えなくなってしまった
でもジャイアンは確かにいる

見えない分、前よりやっかいになってる



今 自分はドラえもんに頼ってばっかりいないだろうか



何回見えないジャイアンに殴られたって

勝つまで向かってくんだ



勝つまで立ち向かってったら

ドラえもんは道具なんてひとつも出さなかったけど

ボロボロになるまで戦ったのび太が眠るのを
やさしい顔でずっと泣きながら見守ってくれていて



朝になったらいなくなってる



どんなに社会がハイテク化したって

最後にはみんな

自分の力で戦わなくちゃいけない



そんな
自分の力で戦える

「夢のある」社会でありたいと願うのは

僕がへそ曲がりだからか?

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