2011年05月31日
英文翻訳
英会話っていうのは、あんまり日本語を挟まないで直感的に身につけていった方がいいんです。
英語だけでいいのであれば、TOEICやTOEFLだって日本語に翻訳しなくてもいい。いや、日本語に翻訳なんかしていたら逆に時間が足りなくなって全然点数が取れません。
教えていて一番難しさを感じるのは、英文の日本語への翻訳です。
なぜなら、日本語が難しいんです。
英文が「難しい」っていう定義はふたつあると思うんです。
ひとつは「使われている単語が難しい」ってコト。
もうひとつは「直訳ではイマイチ意味が分からない」ってコトです。
このふたつ目がなかなかの大敵なんですね。難しい文章ほど直訳では意味が分からない。
だから読むべき英文が難しくなればなるほど、ある意味「テキトー」にならなくてはいけないんです。
違う表現でいえば、しっかりと場面や情景、いわゆるcontextをしっかりと思い浮かべて、そのイメージを自分の日本語で表現しなければいけないということになるでしょう。
本当は、この「イメージ」の段階が「理解」です。つまり日本語にしなくても、イメージできていれば理解できたということになります。実際、英会話ならこの段階の理解でOKだしTOEIC/TOEFLなら点数が取れたりします。
しかし翻訳する癖がついている僕ら日本人の多くは、この「なんとなく」の理解では満足できないんですね。ちゃんと日本語で翻訳できないと「分かった」ことにできないんですね。「正解」ではないんです。
ここが日本人の弱点。英語に限らずあらゆる場面で、明確な正解を手にしないと不安で仕方がないんです。
でもね、日本語っていうのはとっても難しいんです。
たとえばTOEICの設問でこういう文章がありました。
Golf Course Developments provides developers with everything they need to know about the elements of a regulation golf course as well as alternative layout types.
ちょっと長いですが。ここの場合「Golf Course Developments」というのは、前後の文脈から本の名前だとまずは読み取っておかなければなりません。
その生徒さんはこの文章をしっかりと直訳して以下のように訳してくれました。
「ゴルフコース発展は、二者択一の配置タイプと同様に規制のゴルフコースの要素について彼らが知る必要のあるすべてのものを開発者に提供する。」
やっぱりちょっと何言ってるのか分からないですね。
まずは本の名前だと読み取れていません。
それから「they 彼ら」が「developers」だとも認識できていませんでした。
「regulation」 も「規制」という日本語で捉えてしまいましたし、「alternative」も「二者択一」という意味で日本語にしてしまいました。
しかしまず第一に汲み取るべき意味はこうです。
「なんとかっていう本が、開発する人たちに知るべきことを全部を与えてくれる、と。何について知るべきかっていうと、ゴルフコースの内容とレイアウトのタイプだ。」
どうですか。上記で問題になっている単語たちは全く関係してないでしょう。つまり、あまり気にする事はなかったって事ですね。
ここからは知っていれば「不安」でなかった、という話です。
まずは「regulation」。この意味をせめて文脈から「普通の~」とか「一般的な~」と取りたいですね。実際に辞書をひいても「普通の~、標準的な~」っていう意味があります。
同様に「alternative」も「取って代わるもの」っていうイメージから「新しい~」とか「斬新な~」なんて意味で訳してもいいでしょう。辞書には「伝統にとらわれない~」「型にはまらない~」という意味がちゃーんとあります。
つまり、翻訳するとしたら「Golf Course Developments という本を読むと、斬新なゴルフコースのレイアウトはもちろん一般的なコースについても開発者のみなさんが知る必要がある事が何でも書いてあります。」となるでしょう。
結論、英文の翻訳というのは想像力の成せる業ということです。
勉強という理論では難しいジャンルなんですね。
しかもその想像した場面を、場面に合った適確な日本語で表現するという「日本語力」が大切になるんですね。
「英語なんか勉強する前に日本語を勉強した方がいい」という議論を時折耳にしますが、上記のような意見はいかがでしょうか?
僕は英会話や英語の勉強は、100人いたら100人がペラペラになることが目的でなくてもいいと考えています。むしろ日本語の比較対象として認識してもらって、比較するからこそ日本語の特徴や面白さを発見するべきであると思います。
英語で外国人とコミュニケーションをとるからこそ気がつくことがあります。
それはしばしば日本のことだったりします。
僕はニュージーランド人の女の子に質問されたことがあります。
「3月3日は女の子のお祭りでしょ?5月5日は男の子のお祭り。なんで男の子のお祭りだけ祝日なの?男女差別じゃないの?」と。
減らず口の僕はすぐさま「いやいや、5月5日はこどもの日だから、女の子は2回もお祝いしてもらってズルいんじゃない?」と反撃しました。
こんなこと当たり前すぎて、日本人同士だったら話し合うことすらしませんもんね。
だから大事なんです。
ECLAの英文翻訳クラスは、ハリーポッターやドラッガーを原文で読むといった趣味のレベルから、医療系の文献を読むレベルまで、幅広く対応いたします。学校の英語の先生も分かりやすく指導いたします。基本的には1対1のクラスですので、分かるまでしっかり学んでいただけます。
ぜひ一度お試しください。
http://eigoseikatsu.com/
英語だけでいいのであれば、TOEICやTOEFLだって日本語に翻訳しなくてもいい。いや、日本語に翻訳なんかしていたら逆に時間が足りなくなって全然点数が取れません。
教えていて一番難しさを感じるのは、英文の日本語への翻訳です。
なぜなら、日本語が難しいんです。
英文が「難しい」っていう定義はふたつあると思うんです。
ひとつは「使われている単語が難しい」ってコト。
もうひとつは「直訳ではイマイチ意味が分からない」ってコトです。
このふたつ目がなかなかの大敵なんですね。難しい文章ほど直訳では意味が分からない。
だから読むべき英文が難しくなればなるほど、ある意味「テキトー」にならなくてはいけないんです。
違う表現でいえば、しっかりと場面や情景、いわゆるcontextをしっかりと思い浮かべて、そのイメージを自分の日本語で表現しなければいけないということになるでしょう。
本当は、この「イメージ」の段階が「理解」です。つまり日本語にしなくても、イメージできていれば理解できたということになります。実際、英会話ならこの段階の理解でOKだしTOEIC/TOEFLなら点数が取れたりします。
しかし翻訳する癖がついている僕ら日本人の多くは、この「なんとなく」の理解では満足できないんですね。ちゃんと日本語で翻訳できないと「分かった」ことにできないんですね。「正解」ではないんです。
ここが日本人の弱点。英語に限らずあらゆる場面で、明確な正解を手にしないと不安で仕方がないんです。
でもね、日本語っていうのはとっても難しいんです。
たとえばTOEICの設問でこういう文章がありました。
Golf Course Developments provides developers with everything they need to know about the elements of a regulation golf course as well as alternative layout types.
ちょっと長いですが。ここの場合「Golf Course Developments」というのは、前後の文脈から本の名前だとまずは読み取っておかなければなりません。
その生徒さんはこの文章をしっかりと直訳して以下のように訳してくれました。
「ゴルフコース発展は、二者択一の配置タイプと同様に規制のゴルフコースの要素について彼らが知る必要のあるすべてのものを開発者に提供する。」
やっぱりちょっと何言ってるのか分からないですね。
まずは本の名前だと読み取れていません。
それから「they 彼ら」が「developers」だとも認識できていませんでした。
「regulation」 も「規制」という日本語で捉えてしまいましたし、「alternative」も「二者択一」という意味で日本語にしてしまいました。
しかしまず第一に汲み取るべき意味はこうです。
「なんとかっていう本が、開発する人たちに知るべきことを全部を与えてくれる、と。何について知るべきかっていうと、ゴルフコースの内容とレイアウトのタイプだ。」
どうですか。上記で問題になっている単語たちは全く関係してないでしょう。つまり、あまり気にする事はなかったって事ですね。
ここからは知っていれば「不安」でなかった、という話です。
まずは「regulation」。この意味をせめて文脈から「普通の~」とか「一般的な~」と取りたいですね。実際に辞書をひいても「普通の~、標準的な~」っていう意味があります。
同様に「alternative」も「取って代わるもの」っていうイメージから「新しい~」とか「斬新な~」なんて意味で訳してもいいでしょう。辞書には「伝統にとらわれない~」「型にはまらない~」という意味がちゃーんとあります。
つまり、翻訳するとしたら「Golf Course Developments という本を読むと、斬新なゴルフコースのレイアウトはもちろん一般的なコースについても開発者のみなさんが知る必要がある事が何でも書いてあります。」となるでしょう。
結論、英文の翻訳というのは想像力の成せる業ということです。
勉強という理論では難しいジャンルなんですね。
しかもその想像した場面を、場面に合った適確な日本語で表現するという「日本語力」が大切になるんですね。
「英語なんか勉強する前に日本語を勉強した方がいい」という議論を時折耳にしますが、上記のような意見はいかがでしょうか?
僕は英会話や英語の勉強は、100人いたら100人がペラペラになることが目的でなくてもいいと考えています。むしろ日本語の比較対象として認識してもらって、比較するからこそ日本語の特徴や面白さを発見するべきであると思います。
英語で外国人とコミュニケーションをとるからこそ気がつくことがあります。
それはしばしば日本のことだったりします。
僕はニュージーランド人の女の子に質問されたことがあります。
「3月3日は女の子のお祭りでしょ?5月5日は男の子のお祭り。なんで男の子のお祭りだけ祝日なの?男女差別じゃないの?」と。
減らず口の僕はすぐさま「いやいや、5月5日はこどもの日だから、女の子は2回もお祝いしてもらってズルいんじゃない?」と反撃しました。
こんなこと当たり前すぎて、日本人同士だったら話し合うことすらしませんもんね。
だから大事なんです。
ECLAの英文翻訳クラスは、ハリーポッターやドラッガーを原文で読むといった趣味のレベルから、医療系の文献を読むレベルまで、幅広く対応いたします。学校の英語の先生も分かりやすく指導いたします。基本的には1対1のクラスですので、分かるまでしっかり学んでいただけます。
ぜひ一度お試しください。
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Posted by 英語生活ECLA at 15:30│Comments(0)
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